― 駆け出しピラティスインストラクターが不安になる理由 ―
はじめに
レッスン前、
頭の中で同じことがぐるぐる回っていませんか?
• ちゃんと伝えられるかな
• 間違ったことを言わないかな
• クライアントは満足してくれるかな
• 「下手だな」と思われたらどうしよう
初めてのレッスン、
あるいは駆け出しの頃のレッスンが怖いのは、
とても自然なことです。
この記事では、
なぜその不安が生まれるのか、
そしてその不安とどう付き合っていけばいいのかを
丁寧にお話しします。
1. 何が一番怖いのか、言葉にしてみる
「怖い」と感じるとき、
その正体は案外ぼんやりしています。
まずは、こんなふうに分けてみてください。
• 知識が足りないことが怖い
• 間違えることが怖い
• クライアントの反応が怖い
• 沈黙が怖い
多くの場合、
**怖さの正体は「評価されること」**です。
でも、クライアントは
あなたを試しに来ているわけではありません。
「自分の身体を良くしたい」
ただそれだけです。
2. クライアントの反応が気になるのは普通
• 表情が変わらない
• うなずいてくれない
• 「効いてる感じがしない」と言われる
こうした反応を見ると、
「失敗したかも」と感じてしまいます。
でも、
身体の変化はすぐに表に出ないことも多いです。
その場では分からなくても、
後から
「楽だった」
「翌日、違いを感じた」
そう言われることもよくあります。
目の前の反応だけで、
自分のレッスンを判断しすぎなくて大丈夫です。
3. 動きが変わらない=失敗ではない
「さっきと同じ動きに見える…」
そんなとき、焦ってしまいますよね。
でも、
外から見て変わらなくても、内側では変化が起きている
そんなことはよくあります。
• 力みが少し抜けた
• 呼吸が入りやすくなった
• 安心して動けるようになった
これらは、
とても大切な変化です。
駆け出しの頃は、
「大きな変化」を起こそうとしなくて大丈夫。
まずは、
安全で、無理のない時間を提供できたか
そこを大切にしてください。
4. 良いレッスンの基準を「自分の中」に持つ
駆け出しの頃ほど、
「今日は良いレッスンだったかな?」と
他人基準で考えがちです。
でも、
自分なりの基準を持たないと、
毎回心が揺れてしまいます。
おすすめなのは、
こんな問いです。
• この人の身体を丁寧に見られたか
• 無理をさせなかったか
• 一緒に考える姿勢でいられたか
これができていれば、
そのレッスンは十分意味があります。
5. 不安があるうちは、成長している証拠
経験を重ねると、
不安は少しずつ形を変えていきます。
• 何も考えずにできる不安
• 慣れすぎてしまう不安
実は、
何も感じなくなる方が少し危険だったりします。
不安があるということは、
まだ考えている証拠。
まだ大切にしている証拠。
駆け出しの時期の不安は、
インストラクターとしての感度を育ててくれます。
おわりに
初めてのレッスンが怖いのは、
あなたが真剣だからです。
完璧じゃなくていい。
自信がなくてもいい。
目の前の人の身体に、
誠実に向き合おうとしている。
それだけで、
あなたのレッスンには価値があります。
このブログが、
「また次のレッスンに行ってみよう」
そう思える小さな支えになれたら嬉しいです😊
投稿者プロフィール

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国家資格を有するPHIピラティスのマスタートレーナー
身体機能改善とパフォーマンスアップに定評のある『PHIピラティス』をベースとしたオーダーメイドのマシンピラティス・パーソナルトレーニング指導を得意としております
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