こんにちは^^
ピラティストレーナーの田村めぐみです^^
目覚ましい医学の進歩とともに、世界に類を見ない医療保険制度(国民皆保険制度)に支えられ、日本は世界有数の長寿国となりました
しかしながら皮肉にも現在日本の難関課題は、超高齢化社会の到来とそれに伴う医療費の高騰であると考えられます
「元気な中高年社会」の実現のために
寿命は伸びたものの、「生活様式の変化や栄養素摂取の不均衡と欠乏、日常運動量の低下、ストレスや慢性疲労の増大等」が原因である生活習慣病(メタボリックシンドロームやロコモティブシンドロームなど)の罹患率の割合は増加の一途をたどり続けています
国民の「健康寿命」を延ばし、「元気な中高年社会」を実現するためには、予防医学の普及や啓蒙が重要であることが考えられます
平均寿命と健康寿命とは
2015年、厚生労働省は「日本の”健康寿命”は、男性で71.19歳、女性で74.21歳」と発表されました
「平均寿命」と「健康寿命」の差は、男性で9.02歳、女性で12.40歳
「健康寿命」とは
・日常生活に制限のない期間
・介護を必要とせず、独立した生活ができる生存期間のこと
「平均寿命」と「健康寿命」の差とは
日常生活に制限のある「不健康な期間」を意味している
今後、平均寿命の延伸に伴い、健康寿命との差が拡大すれば、医療費や介護給付金の多くを消費する期間が増大することが予想されます
今求められることは、現代医療の「病気の治療」という領域を超えた「病気の予防」に真摯に取り組む必要があるのではないでしょうか?
ピラティスにできることは何か?
ピラティスは、筋骨格系を調整するエクササイズでありながら、慢性的な内分泌系疾患や運動器系の疾患を予防したりコントロールすることができることが期待できます
ピラティスのエクササイズで改善できる障害として、腰背部痛や関節痛などが考えられます
腰背部痛や関節痛などは、ロコモティブシンドロームの原因の一つとして挙げられることが多くあります
ロコモティブシンドロームとは?
運動器の障害による移動機能の低下した状態を表す新しい言葉として「ロコモティブシンドローム(以下「ロコモ」)(locomotive syndrome)」を提唱し、和文は「運動器症候群」としました。
Locomotive(ロコモティブ)は「運動の」の意味で、機関車という意味もあり、能動的な意味合いを持つ言葉です。
日本整形外科学会ホームページより
PMA®︎※ が定めるピラティスとは
身体のストレッチ、筋力強化、そしてバランス強化のためにデザインされたエクササイズと身体の動作法である
※PMA®︎(Pilates Method Alliance)とは:
ジョセフ・ピラティス氏とクララ・ピラティス氏が築き上げてきたことを伝統的に継承している団体。世界に数あるピラティス団体を統括しており、”ピラティス”というメソッドの「基準」をつくっているアメリカ政府公認の団体。
PMA®︎が定めるピラティスの目的と利点
①ストレングスの強化
②柔軟性や可動域の向上
③バランスの取れた筋肉の発達
④動作への”気付き”への向上
⑤協調性や、より効率的な動作パターンの習得
⑥姿勢改善
⑦自己肯定感や幸福感の向上
⑧心・身体・精神の統合
⑨QOL(生活の質)の向上※Pilates Method Alliance Certification Exam Study Guideより
さいごに
ピラティスは、特に高齢者において、下肢の筋力強化、関節可動域の向上、歩行能力の向上などに効果的であることがわかってきております
文科省の調査では、運動の頻度が高いほど体力水準も高い、と言われております
これらのことからピラティスは、慢性的な内分泌系疾患や運動器系の疾患を予防したりコントロールすることができる、ということに大変効果的であることが考えられます
【参考資料】
・臨床スポーツ医学 2021年1月号
・PHI Pilates JAPAN Original Study Guide Section Ⅰ
・Pilates Method Alliance Webサイト
・Pilates Method Alliance Certification Exam Study Guide
・厚生労働省 Webサイト
・日本整形外科学会 Webサイト
その他
投稿者プロフィール
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国家資格を有するPHIピラティスのマスタートレーナー
身体機能改善とパフォーマンスアップに定評のある『PHIピラティス』をベースとしたオーダーメイドのマシンピラティス・パーソナルトレーニング指導を得意としております
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