なぜ、動きを学ぶことが重要なのか?

ピラティストレーナーの勉強部屋

我々人間の生活は、自分の意志で自分の身体を動かすことによって成り立っています

「身体の”動き”を向上させる」というコンセプトは、決して新しい考え方ではありません

“Change happens through movement and movement heals(変化は動きによって起こり、動きは痛みを癒す)”  Joseph.H.Pilates

1920年という早い時期から、ピラティスメソッドの創始者であるJoseph.H.Pilates氏はこのような考え方を大々的に公言されていました

“コントロロジー(ピラティスメソッド)”とは、「頭と身体、精神の完全なる調和を目指すもの」として、Joseph.H.Pilates氏によってつくられました

なぜ動きを学ぶことが重要なのか

昨今、”ムーヴメント(運動)”は、身体のシステム(系)の一つであると認知されています

心血管「系」や内分泌「系」などの他のシステム(系)と同様で、『運動「系」(ムーヴメントシステム)』の問題は、身体の不具合や病気を引き起こす可能性があります

逆に、『運動「系」(ムーヴメントシステム)』を改善したり修正したりすることで、不具合や病気を予防することができるのです

※「運動”系”(ムーヴメントシステム)」とは、全身の動き、もしくは全身の動きの構成要素の一部を作り出す機能がある生理的システムである、と定義されています

“THE STUDY OF MOVEMENT”

これはPHI Pilates創始者であるChristine Romani-Rubyが、PHI Pilatesのことを一言であらわした言葉です

理想的な姿勢を学び、理想的な身体の動きを学ぶ
そしてそれを一生モノの記憶として身体にしみつかせる

逆を言えば、

最高のパフォーマンスは、理想的な身体の”動き”からつくられ、理想的な身体の”動き”は、理想的な”姿勢”からつくられる、ということに繋がるのではないでしょうか

患部は被害者?!

例えば、アスリートの障害から復帰において、「再発予防」は、重要な要素であることは言うまでもありません

そしてこれは、いわゆる”肩こり”や”腰痛”にも同じことが言えるのではないでしょうか?

それらを改善するために、障害や慢性的な痛み・違和感を誘発している”患部”への治療やリハビリテーションが必須であることは当然ではありますが、そもそもその痛みや違和感を誘発させている”原因”を見つけ出し、そこにアプローチすることこそが、それらの根本的な改善に繋がります

腰痛の原因は腰にはない

と言うように、痛みを誘発させている原因の部位は、患部以外のその他の機能不全によることが多くあります

障害や慢性の痛みを改善するためには、”患部”の治療だけでは達成できず、痛みを発生させている患部以外の部位の機能を改善することが必須となります

痛みを発生させた患部以外の部位を見つけるには、患部の評価以外に全体の”機能評価”が必要となり、そして”評価”によって導き出された機能不全の”改善”が必要となります

PHI Pilatesは、身体の部位の連動を見極め、代償動作があれば発見(評価)し、そのまま修正エクササイズとしてエクササイズを行うことができます

つまり、エクササイズを通して、「評価」から「改善」までを一貫して行うことができる

これこそがこれからの医療従事者、トレーナー・インストラクターに必要なスキルであると考えられます

PHI Pilatesについてはこちらのページをご覧ください

投稿者プロフィール

田村 恵美
田村 恵美
国家資格を有するピラティスのマスタートレーナー
身体機能改善とパフォーマンスアップに定評のある『PHIピラティス』をベースとしたオーダーメイドのマシンピラティス・パーソナルトレーニング指導を得意としております
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