私たちの体の真ん中を縦に走る“脊柱(せきちゅう)”。
背骨という名前の方が馴染みがありますよね。
脊柱はただの棒状の骨ではなく、カーブ構造・衝撃吸収・柔軟性・安定性という複雑な役割を同時に担う、まさに体の“要(かなめ)”と言える存在です。
この記事では、脊柱の構造や特徴、そして健康に保つためのポイントまでわかりやすく解説します。
1. 脊柱の構造:24個の骨が連なった「しなる柱」
脊柱は、以下のパーツで構成されています。
• 頸椎(けいつい):7個
• 胸椎(きょうつい):12個
• 腰椎(ようつい):5個
• 仙骨・尾骨(ここは一塊になっている)
これらの椎骨が積み木のように連なり、間には椎間板という“クッション”が挟まっています。
脊柱の最大の特徴:S字カーブ
脊柱は横から見ると、
頸椎 → 前弯
胸椎 → 後弯
腰椎 → 前弯
というS字カーブを描いています。
このカーブが、以下の重要な働きを生みます。
• 衝撃を吸収する
• 姿勢を支える
• 全身のバランスを保つ
• 呼吸や歩行動作をスムーズにする
つまり、S字カーブが崩れると体のあちこちに負担がかかるということです。
2. 脊柱が担う3つの大きな役割
① からだを支える「支柱」
頭部・体幹・腕・内臓の重さを支えています。
脊柱が安定していることで、姿勢も安定します。
② 神経を守る「保護装置」
脊柱の中には脊髄(せきずい)という太い神経が通っています。
脊柱はこれを外部の衝撃から守る“硬い鎧”のような存在。
③ 動きを生み出す「ジョイント」
脊柱は一つひとつの骨が関節でつながっているため、
• 反る
• 丸める
• ひねる
• 横へ倒す
といった多方向への動きが可能です。
この「動きの連鎖」が、歩く・走る・跳ぶといった全身動作に影響します。
3. 脊柱の不調が起きる理由
脊柱はいつも働き続けているため、負担がかかりやすい場所でもあります。
代表的な負担要因は以下のとおりです:
• 長時間の座り姿勢(猫背・反り腰)
• スマホ姿勢による頸椎の負担
• 運動不足による支持筋の低下
• 片側ばかりを使う癖
• ストレスによる呼吸パターンの乱れ
脊柱の不調は腰痛や肩こりだけでなく、
呼吸、内臓機能、歩行パターンにまで影響が及ぶことがあります。
4. 脊柱を健康に保つためのポイント
① カーブを整える姿勢を意識する
理想の脊柱カーブは「頑張って背筋を伸ばす」ことではなく、
“力みなく保てるニュートラル姿勢”です。
② 深い呼吸を習慣にする
横隔膜がしっかり動くと、
胸椎・肋骨・腰椎にも良い影響が広がります。
③ 脊柱のしなりを取り戻す運動を取り入れる
おすすめは:
• キャット&カウ
• ロールダウン
• 胸椎の回旋運動
• ピラティスでの脊柱アーティキュレーション
“固まる前に動かす”ことが大切です。
④ 腰や首に頼りすぎない体の使い方を覚える
脊柱だけで耐えるのではなく、
股関節・肩甲帯・体幹がバランスよく働くことが重要。
まとめ
脊柱は、
• 体を支えて
• 衝撃を吸収し
• 神経を守り
• 体の動きを生み出す
という、とても重要な役割を持っています。
「背骨が整うと、体の使い方が整う」
「背骨が動くと、呼吸も動きも変わる」
そんなふうに、脊柱はあなたの健康とパフォーマンスの中心となる存在です。
最後に
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投稿者プロフィール

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国家資格を有するPHIピラティスのマスタートレーナー
身体機能改善とパフォーマンスアップに定評のある『PHIピラティス』をベースとしたオーダーメイドのマシンピラティス・パーソナルトレーニング指導を得意としております
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