私たちは日々、多くの情報・選択肢・依頼に囲まれています。
気づけば「やること」に押し流され、「本当に大切なこと」が後回しになってしまうことも。
そんな現代で力を発揮するのが “エッセンシャル思考(Essentialism)” です。
グレッグ・マキューンの著書で広まり、働き方・学び方・時間管理すべてに応用できるシンプルで強力な概念です。
1. エッセンシャル思考とは?
エッセンシャル思考とは、
「より少なく、しかしより良く」
― 本質的なことだけに集中し、不要なものを徹底的に手放す生き方
と言い換えられます。
ポイントは3つ
1. 選択する
すべてに価値があるわけではなく、選ぶ権利は自分にある。
2. 捨てる
ノイズ(大事ではないこと)を排除することで、重要なことにエネルギーを回せる。
3. 仕組み化する
大事なことが自然と進む環境をつくり、継続のストレスを減らす。
2. なぜエッセンシャル思考が必要なのか?
現代は「情報過多・依頼過多・願望過多」の時代。
• SNSのトレンド
• 人からの依頼
• 新しい学び
• やった方が良い気がすること
• チャンスに見える誘い
これらが雪だるま式に増えていき、
時間もエネルギーも気づかないうちに薄く広がってしまいます。
結果として、
• 本当に大事な仕事が進まない
• ヘトヘトなのに「成果が出ていない」と感じる
• 優先順位が曖昧で疲れやすい
といった状態に陥ります。
エッセンシャル思考は、これを逆転させ、
一点集中による圧倒的成果・心の余白・満足感を取り戻す方法
を教えてくれます。
3. エッセンシャル思考の進め方(実践ステップ)
① 本当に重要なことを見極める(Explore)
まずは “本質” を見つけることから始まります。
• 自分の価値観
• 大切にしたい人間関係
• 長期的な目標
• 今やるべき優先順位
これらを言語化することで、
やるべきことが自然と浮かぶようになります。
✔ 仕事:この活動は長期的な成果につながるか?
✔ 学び:この情報は未来の自分に本当に必要か?
✔ 人間関係:その誘いは本当に “行くべき場” か?
② ノイズを徹底的に排除する(Eliminate)
大事なことを見つけたら、次は邪魔するものを捨てます。
• 不要な業務
• 惰性で続けている SNS の閲覧
• 断れずに受けている依頼
• 「やらないといけない気がする」こと
エッセンシャル思考の名言に、
“やらないことリスト” の方が “やることリスト” より大事
というものがあります。
捨てることで、ようやく大事なことにエネルギーが注げるようになります。
③ 本質的な行動を仕組み化する(Execute)
重要なことを「毎日自然と続く」状態にするのがポイントです。
• 決まった時間に作業する
• 迷わないよう準備を整えておく
• 作業を自動化・テンプレ化する
• 必要ない選択を減らす
エッセンシャル思考の目的は、意志力に頼らずに
大事なことが自然と進むシステムを作ること
です。
4. エッセンシャル思考を実生活にどう活かすか?
✔ 仕事において
• 優先順位を1つに絞ることで成果が出やすい
• “忙しい割に成果が少ない”から脱出できる
• 無駄な会議や仕事を自然と減らせる
✔ 学びにおいて
• あれもこれも手を出すのをやめ、深い理解が進む
• 本当に重要な分野だけを伸ばせる
✔ 人間関係において
• 無理な約束を減らせる
• 大切な人との時間に集中できる
• 自分の境界線を守れるようになる
✔ ピラティス・トレーニング指導において
• クライアントに必要な“本質的な課題”に集中できる
• エクササイズの選択が明確になる
• 教える内容をシンプルにし、効果が出やすくなる
5. エッセンシャル思考がもたらす未来
エッセンシャル思考が身につくと、
• 迷いが減る
• 心が軽くなる
• 選択が速くなる
• “深く取り組む”時間が増える
• 成果が積み重なりやすくなる
• 幸せを感じやすくなる
という変化が自然に起こります。
忙しさの波にのまれていた人ほど、その効果を強く実感できます。
まとめ
エッセンシャル思考は、
“何をするか” より “何をしないか” を決める生き方
です。
不要なものを手放し、本質に集中することで、
仕事も学びも人間関係も、より豊かに、よりシンプルになります。
忙しい人ほど、今こそ取り入れる価値があります。
最後に
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投稿者プロフィール

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国家資格を有するPHIピラティスのマスタートレーナー
身体機能改善とパフォーマンスアップに定評のある『PHIピラティス』をベースとしたオーダーメイドのマシンピラティス・パーソナルトレーニング指導を得意としております
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