機能解剖学は、筋肉や関節の知識を「動き」に結びつけて理解する学問です。
ただ丸暗記するだけでは実践で使えないため、学び方に工夫が必要になります。
この記事では、指導現場で使えるレベルまで機能解剖を落とし込む勉強方法をまとめました。
1. まずは「筋肉の基本情報」をシンプルに押さえる
筋肉名を覚えるときに最初から細かい作用や神経支配を追うと、必ず挫折します。
最初は次の3つだけでOK。
① 起始・停止(どこからどこへ?)
ざっくり位置関係をつかむことが大事。骨模型やアプリで視覚的に理解すると早い。
② 走行(どっち向き?)
線をイメージできれば作用が自然とわかるようになります。
③ 主な作用(どう動かす?)
まずはシンプルに「屈曲・伸展・内旋・外旋」など主要なものだけで十分。
2. 筋肉の作用は “実際に動いて” 覚える
機能解剖学は身体を動かしてナンボ。
• 二頭筋を触りながら肘を曲げる
• 中殿筋を触りながら片脚立ち
• 腸腰筋を意識しながら股関節を曲げる
自分の身体で動きを体感すると、筋肉の働き方が一気にクリアになります。
▶ 指導者に特におすすめ
パルペーション(触診)×自分の動きの組み合わせ。
「どの角度から入れると働きやすいか?」まで研究でき、指導の質が劇的に上がります。
3. 図だけではなく “動作の中” で筋を理解する
スクワット、ヒップヒンジ、腕の挙上、歩行など
複合的な動作の中で筋肉がどう協調して働くかまで理解できると、現場で使える知識になります。
例えば
• 上腕三頭筋は肘伸展だけでなく、腕を後ろに引く際にも使われる
• 大殿筋は伸展だけでなく、足が接地する際の衝撃吸収にも関わる
• 縮むだけでなく「伸張性」「等尺性」の役割にも着目
単関節の勉強だけで終わらせず、運動連鎖の中での役割までイメージできると理解が深まります。
4. 書籍だけでなく “三種の神器” を使うと理解が爆速
① 骨模型
高価でなくてOK。立体的に理解できると勉強の質が劇的に上がります。
② 3D解剖アプリ
• Complete Anatomy
• Visible Body
• Muscle Premium
位置関係や回旋のイメージがしやすい。
③ 自分のレッスン動画
クライアントの実際の動きを見返しながら、筋肉の働きを紐づけると実践力が伸びます。
5. “言葉で説明できるレベル” が理解の完成形
学んだ情報を
「自分の言葉でクライアントに説明できるか?」
が理解の最終基準です。
説明できない部分は、まだ曖昧な理解だというサイン。
具体的な練習方法
• クライアントに簡単に説明してみる
• Instagramやブログにまとめる
• 友人に解説する
• 10秒で言えるように短くまとめる
アウトプットを前提に勉強すると、理解が10倍深まります。
6. “難しい筋” から覚えようとしない
斜角筋・小円筋・深層外旋六筋などは後回しでOK。
まず学ぶべきは
大きな筋・よく使う筋・怪我と関連しやすい筋。
おすすめ順はこちら:
1. 大胸筋・広背筋
2. 中殿筋・大殿筋
3. 大腰筋
4. ハムストリングス
5. 大腿四頭筋
6. 僧帽筋
7. 体幹(腹斜筋・多裂筋)
“使う頻度の高い筋” から覚えたほうが、学びが圧倒的に楽になります。
7. 実際のクライアントに当てはめながら学ぶ
機能解剖は「実例とリンクさせた瞬間」に一気に意味を持ちます。
• 反り腰 → 腸腰筋・脊柱起立筋の過活動
• 膝が内側に入る → 中殿筋の弱さ
• 肩の挙上で痛い → 棘上筋よりもまず肩甲骨の上方回旋をチェック
机上の知識が、クライアントの“動きの改善”につながっていくのが最高の学びになります。
まとめ|機能解剖学は「丸暗記」ではなく「体験学習」
触って、動いて、説明して、実例に当てはめる。
これが最も効率が良く、現場で役立つ学び方です。
機能解剖学は奥が深いけれど
学び方のコツを掴めば、毎日のレッスンがそのまま勉強になります。
最後に
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投稿者プロフィール

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国家資格を有するPHIピラティスのマスタートレーナー
身体機能改善とパフォーマンスアップに定評のある『PHIピラティス』をベースとしたオーダーメイドのマシンピラティス・パーソナルトレーニング指導を得意としております
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